階数低下法 (t+2)x”-(2t+6)x’+(t+4)x=0 (x=e^t) を解くのに必要な道具:階数低下法
(t-2)x”-(2t-6)x’+(t-4)x=0 (x=e^t)も同じ手順で解法出来ます。
※数式がスマホで画面からはみ出る場合、横スクロールするかピンチインしてください。
目次
(t+2)x”-(2t+6)x’+(t+4)x=0 (x=e^t) を解くのに必要な道具
階数低下法
階数低下法
\(x_1\)を既知の解であるとし \(x=x_1y\) とおいて解を求める方法。
(t+2)x”-(2t+6)x’+(t+4)x=0 (x=e^t) の解法 階数低下法
\(x=e^ty\)とおくと
$$x’=e^ty+e^ty’,\ x”=e^ty+2e^ty’+e^ty”$$
これを (t+2)x”-(2t+6)x’+(t+4)x=0 に代入
$$(t+2)(e^ty+2e^ty’+e^ty”)-(2t+6)(e^ty+e^ty’)+(t+4)e^ty=0$$
$$te^ty+2e^tty’+e^tty”+2e^ty+4e^ty’+2e^ty”-2te^ty-2te^ty’-6e^ty-6e^ty’+e^tty+4e^ty=0$$
$$(e^tt+2e^t)y”+(2e^tt+4e^t-2e^tt-6e^t)y’+(te^t+2e^t-2e^tt-6e^t+e^tt+4e^t)y=0$$
$$(e^tt+2e^t)y”-2e^ty’ =0$$
z=y’を新しい未知関数と考えると
$$(e^tt+2e^t)z’-2e^tz =0,\ z’+\frac{-2e^t}{e^tt+2e^t}z=0,\ z’+\frac{-2}{t+2}z=0$$
\(z’+\frac{-2}{t+2}z=0\)の解法
$$e^{-\int_{}{}\frac{2}{t+2}dt}z’-\frac{2}{t+2}e^{-\int_{}{}\frac{2}{t+2}dt}z=0,\ \left[e^{-\int_{}{}\frac{2}{t+2}dt}z\right]’=0,\ e^{-\int_{}{}\frac{2}{t+2}dt}z=c_1$$
$$z=e^{\int_{}{}\frac{2}{t+2}dt}c_1=e^{2\int_{}{}\frac{1}{t+2}dt}c_1=e^{2log(t+2)}c_1=e^{log(t+2)^2}c_1=(t+2)^2c_1$$
(t+2)x”-(2t+6)x’+(t+4)x=0 (x=e^t) の一般解
$$x=x_1y=x_1\int_{}{}zdt=e^t\int_{}{}(t+2)^2c_1dt=e^t\left(\frac{1}{3}(t+2)^3c_1+c_2\right) =e^t(C_1+C_2(t+2)^3)$$
参考文献
検索しても計算過程が見つからない場合
検索しても計算過程が見つからない場合ココナラ を利用してみてはいかがでしょうか。
ココナラ 登録方法
会員登録しなくてもサービスの検索はできます。
サービスの購入・出品には会員登録が必要です。
スタディサプリ進路 社会人向け の 使い方
スタディサプリ進路 社会人向けで社会人が数学を学べる大学を検索してみます。
独学で大学数学の微分方程式を勉強しています!
- 1/sinxdxから1/tdtへの変形 トラクトリックス
- 1階非斉次線形微分方程式の一般解
- y’=(1+y)/sinxの解き方 変数分離形
- y’=(x^2-y^2)/2xyの解き方 同次形
- y’=2y/x-yの解き方 同次形
- dy/dx-(3/2)(y-a)^(1/3)=0 の一般解と、それらの解曲線の包絡線である特異解
- x=-e^2t∫3t^2e^(-2t)dt+te^2t∫3te^(-2t)dtの解き方 部分積分
- 特殊解を求めるのに 定数変化法 より クラメルの公式
- x”-x’=sint+2costの一般解(未定係数法)
- x”-2x’+5x=20cost, x(0)=x'(0)=0の解き方 初期値問題
- (t+2)x”-(2t+6)x’+(t+4)x=0 (x=e^t)の一般解 階数低下法
- (t^2+3t+4)x”+(t^2+t+1)x’-(2t+3)x=0 (x=e^(-t))の一般解 階数低下法
- 3つの関数の積の積分
- 4xy”+2y’+y=0の解き方(オイラーの微分方程式)
- 4xy”+2y’+y=0の解き方(フロベニウスの方法)
- x^2y”-2xy’+(x^2+2)y=0の解き方(フロベニウスの方法)
- 級数解法・フロベニウスの方法 使い分け
- x=0 で 等温境界条件 u(0,t)=uをみたし、 x=1 で 断熱境界条件 ux(1,t)=0をみたす解
- x=0 で 断熱境界条件 ux(0,t)=uをみたし、 x=1 で 等温境界条件 u(1,t)=0 をみたす解
- 4x^7y-28x^5y^3+28x^3y^5-4xy^7をr^nsinnθ,r^ncosnθの1次結合として表す。
- 4x^7y-28x^5y^3+28x^3y^5-4xy^7の最大値・最小値 ラプラシアン
- 独学で大学数学の積分因子を勉強しています!
- 完全微分形の一般解
- (x^2+3xy+2y^2)dy+(2x^2+3xy+y^2)dx=0の一般解 完全微分形