∫(C)Imzdz C:|z-1|=1 を解くのに必要な道具
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目次
\(\int_{C}{}Im\ z\ dz\ C:|z-1|=1\)を解くのに必要な道具 ∫(C)Imzdz C:|z-1|=1 を解くのに必要な道具
複素数の虚部
複素数α=a+biのbをαの虚部といいImαで表す。
中心がαで半径がRの円周を反時計回りに回る単一閉曲線
$$C:z(t)=\alpha+Re^{it}\ (0\le t\le 2\pi)$$
\(\int_CIm\ z\ dz\ C:|z-1|=1\)の解法 ∫(C)Imzdz C:|z-1|=1 の解法
\(|z-1|=1\)
1を中心とする半径1の円周上の点は、\(z =1+e^{i\theta}\ (0\le \theta\le 2\pi)\)で表される。
\(\frac{dz}{d\theta}=ie^{i\theta}\)
\(dz=ie^{i\theta}d\theta\)
\(\int_CIm\ z\ dz\)
$$=\int_0^{2\pi}sin\theta ie^{i\theta}d\theta=\int_0^{2\pi}sin\theta i(cos\theta+isin\theta)=\int_0^{2\pi}(-sin^2\theta+i\ sin \theta cos\theta)d\theta$$
倍角の公式
$$cos2\theta=-2sin^2\theta+1,\ -2sin^2\theta=cos2\theta-1,\ -sin^2\theta=\frac{1}{2}(cos2\theta-1)$$
\(\int_CIm\ z\ dz\)
$$=\int_0^{2\pi}\frac{1}{2}((cos2\theta-1)+i\ sin^2\theta)d\theta=\frac{1}{2}\int_0^{2\pi}(cos2\theta+i\ sin^2\theta-1)d\theta$$
$$=\frac{1}{4}[sin2\theta-i\ cos2\theta-2\theta]^{2\pi}_0=\frac{1}{4}(-i-4\pi-(-i))=-\pi$$
参考文献
独学で大学数学の解析入門を勉強しています!
- ∫∫Kdxdy K:x^2+y^2<=1, y>=0の解き方 累次積分
- 独学で大学数学の重積分に勉強をしています!
- ∫∫D√(x^2 + y^2)dxdy D:x>= 0, y>=0, x^2+y^2<=1, x^2+y^2>=xの解き方 極座標変換
- ∫∫∫Vdxdydz V:x>=0, y>=0, z>=0, √x+√y+√z<=1の解き方 空間極座標
- lim[z→1+i](z^2-iz-1-i)/(z^2-2i)の解き方 複素関数
- ∫(C)Imzdz C:|z-1|=1の解き方 複素積分
- ∫C(z-3)/(z^2-2z+5)dz C:|z-1+i|=2の解き方 コーシーの積分公式
- ∫C(z-3)/(z^2-2z+5)dz C:|z-1-i|=2の解き方 コーシーの積分公式
- 独学で大学数学の留数を勉強しています!
- f”(z)+f(z)=0の解き方 微分方程式
- e^(-x^2-y^2)(ax^2+by^2)の極値
- z=(x+y)/(x^2+y^2+1)の最大値・最小値
- 表面積が一定な直方体のうち体積が最大になるもの
- 独学で大学数学の 複素数平面 上の図形を勉強しています!